日本はその独自の文化と技術で知られており、世界中に影響を与えてきました。実は、海外でも日常生活で使われている多くの製品が日本で作られています。この記事では、意外と知られていない日本発祥の製品5選を紹介します。
絵文字
絵文字は、インターネットやSNSでのコミュニケーションに欠かせない存在となっています。最初の絵文字は1999年にNTTドコモの社員である栗田穣崇氏によって開発されました。彼は、より感情を伝えやすくするために12×12ピクセルのシンプルなアイコンを作成しました。現在、絵文字は世界中で使用され、毎年新しいデザインが追加されています。その多様性と普及の背景には、日本のクリエイティブな文化があると言えるでしょう。
カッターナイフ
カッターナイフは、多くの人が日常的に使用する便利なツールです。これは1967年に株式会社オルファの岡田良男氏によって発明されました。路上の靴職人たちが、靴底を削るのに使っていたガラスの破片と、進駐軍の兵隊さんがかじっていた板チョコから着想を得て生まれました。このカッターナイフの特徴は、刃が鈍くなったら簡単に折って新しい刃を出せることです。これにより、常に鋭い切れ味を保つことができ、さまざまな作業に対応できるようになりました。
カーナビ
カーナビゲーションシステム、通称カーナビも日本発祥の製品です。最初のカーナビは1981年にホンダが開発した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」です。その後、1990年にGPSを使って自車の位置を表示するカーナビを、マツダ・三菱電機とパイオニアがそれぞれ開発しています。GPS技術の進化とともに、カーナビはますます高機能化し、現在では多くの車に標準装備されています。
自撮り棒
自撮り棒は、スマートフォンを使った自撮り写真を撮るための便利なアイテムとして世界中で人気があります。発明したのはカメラメーカーに勤めていた上田宏さん。上田さんは、奥さんと海外旅行した際に、二人で記念写真を撮りたかったが誰もシャッターを押してくれず、やっと撮ってくれるといった子供にカメラを持ち逃げされたことから、自分で撮影したいという思いから自撮り棒を開発。そして1983年、ミノルタ(現コニカミノルタ)がカメラのオプションとして発売しました。
オセロ
オセロは、シンプルながら戦略的なボードゲームとして知られています。オセロという名前は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「オセロ」が由来です。オセロの原形が生まれたのは終戦直後の1945年9月です。当時中学生だった長谷川五郎さんが青空教室で碁石を使って遊んでいたことが原形です。その後、会社勤めしていた長谷川さんが牛乳ビンの蓋を使ってオセロの石を作り、1973年4月29日に「オセロ」という登録商標で販売されました。オセロはその簡単なルールと深い戦略性から、多くの人々に親しまれています。世界大会も開催されており、国際的な人気を誇るゲームとなっています。
まとめ
この記事で紹介した、絵文字、カッターナイフ、カーナビ、自撮り棒、そしてオセロは、私たちの生活を豊かにし、世界中の人々に愛されています。日本人の創造力と技術力から生まれたこれらの製品は、日本が誇る革新的な発明品です。