東京の中心地に位置する合羽橋は、プロの料理人や飲食店のオーナーから一般の家庭料理愛好者まで、幅広い層に支持される調理道具の専門街です。ここでは、合羽橋の魅力とその歴史、アクセス方法、おすすめスポットをご紹介します。
かっぱ橋道具街とは
合羽橋は、浅草と上野の中間にある商店街で、調理器具や食器、厨房機器を専門に扱う店舗が集まる「道具街」として知られています。約800mの商店街には、約170店舗が軒を連ね、包丁専門店や和食器店、洋食器店、厨房機器店、食品サンプル店などが所狭しと並び、プロも納得の品揃えと品質を誇ります。また、観光地としても人気があり、多くの観光客が訪れるスポットです。
合羽橋の名前の由来
合羽橋の名前の由来には2つの説があります。一つめは金竜小学校跡地辺りにその昔伊予新谷の城主の下屋敷があり、小身の侍や足軽が作った雨合羽を、晴れた日に近くの橋に干していたという「雨合羽」説。
もう一つは、この辺りの水はけが悪くすぐ洪水になってしまうのを見かね、合羽屋喜八が私財を投げ出して掘割工事を始めました。しかし、捗らない工事の様子を見ていた隅田川の河童たちが、川太郎の善行に感動して夜な夜な工事を手伝ったという「河童説」です。
インバウンド対策で集客アップ
近年、インバウンド対策を強化し、外国人観光客の集客を図っている「かっぱ橋道具街」。食品サンプルや和包丁などを求めて、外国人観光客が多く訪れていた「かっぱ橋道具街」ですが、以前は免税対応をしていませんでした。しかし、免税対応に前向きな店舗が集まり、免税の手続をする免税手続一括カウンターを設置するなど、インバウンド対策を進めていきました。
他にも、多言語対応のサービスや、海外向けのプロモーション活動が行われ、世界中から観光客が訪れています。今では、料理に興味がある外国人観光客にとって、「かっぱ橋道具街」は見逃せないスポットとなっています。
アクセスも便利
かっぱ橋道具街へのアクセスは非常に便利です。しかし、合羽橋という駅や地名があるわけではないので、都内在住の方でも場所や行き方が分からないという方も多いです。
一番近いのは、東京メトロ銀座線「田原町駅」、つくばエクスプレス「浅草駅」です。また、浅草や上野といった主要な観光地からも近く、観光の合間に立ち寄ることができます。
おすすめのお店5選
かっぱ橋道具街は約170店舗が軒を連ねるため、どこに行ったらいいか迷ってしまいますよね。ここでは、おすすめのお店5選を紹介します。
ニイミ洋食器店
かっぱ橋道具街の南の入り口にあり、屋上の「ジャンボコック像」でお馴染みのお店です。明治40年(1907年)創業で、テーブルウエア、調理機器、厨房用什器備品、キッチングッズ、消耗品まで飲食業に関する商品を約2万点以上取り揃えています。
和の器 田窯
国内の各産地窯元から和陶器を仕入れています。伝統的な和陶器の技法・絵柄を引き継いだ器を基本に、扱いやすく、今の生活シーンにも溶け込んでいく愛着の感じられるデザインの器も多く取り揃えています。
元祖食品サンプル屋
食品サンプルのパイオニアとして、一貫して飲食店様の販売促進活動のサポート。さまざまなサンプルの販売はもちろん、サンプルの製作体験も実施しています。
釜浅商店
日本の各地の道具を作る職人の元へ行き、本当に良いと思う道具を選んでいます。日本全国から厳選した料理道具。ご家庭から料理人まで幅広くお使いいただける道具を取り揃えております。
馬嶋屋菓子道具店
お菓子の専門店として専門的な道具や珍しい道具を国内外から集めており、その数は日本一を誇ります。オリジナル和菓子木型、お菓子型、パン型、焼印のオーダーもできます。
まとめ
かっぱ橋道具街は、料理道具や食器を求める人々にとって、まさに宝庫といえる場所です。高品質な商品が手に入るだけでなく、その歴史や文化を感じながらショッピングを楽しむことができます。アクセスも便利で、観光の合間に立ち寄るのにも最適です。かっぱ橋道具街で、プロも納得のアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。